Archive for 09 November 2004

09 November

ねたみ?

画像表示

新選組の哲学。高校生くらいの時に買って大事にしている本で、私の新選組観を作ったひとつである本です。
掲示板の方で新選組のおすすめの本として取り上げた現在絶版中の本ですが、大河ドラマで新選組にはまった糸井重里さんがほぽ日刊イトイ新聞http://www.1101.com/home.htmlでこの本のことを書いてらっしゃいました。

この本の復刊を願って以前復刊ドットコムに投票したので(斎藤とは違う名前です)新たな投票があるとメールでお知らせがくるようになっていて、そこに寄せられた投稿コメントでイトイさんがこの本のことを書いていたことを知り、イトイ新聞に飛び読んだ訳ですが…

…なんか…うれしいような悔しいような?すごい複雑な気分になって自分の中のこういう気分というのは不思議なもんだなぁ〜、と。


これはイトイさんに対する嫉妬というやつなんだろうか。

こういう歴史ジャンルやマニア向け分野のファンというのは、自分の足、年月、費用を費やして調べたり集めたり、集いへの参加、作品、研究を発表することなどでマニアックな方へ進み、その積み重ねで分野の中核、関係者に接触できるようになっていくことが多いように思うのです。
その道の狭さ、大変さ故に最短距離でディープな情報やモノを求めるファンに対して厳しくなるというか…

ファン歴が長いからよし、にわかはダメなんていう考えはよくないと自分も常々思っている訳ですが、最近はまったというファンが有名人でツテを利用することで簡単にモノ、情報を手に入れた、好きな作品、分野の関係者に会った、なんてことをいざ聞くと、こう…羨ましいなぁと。また発言力の強さでいろいろ波及していくのも…なんか羨ましい。(これは違う所?)


もちろん自分も端くれながら漫画描きという職業柄そういう恩恵にあずかることは皆無とはいえず。あまりないけど…
ここも漫画描きという立場の者が作っているサイトだから見てもらえている、という部分もある。
…なのでなんか複雑なんだなぁ…

「嫉妬する人される人」(谷沢永一・幻冬舎刊←幻冬舎だったのか…今気付いた)なんて本を読むと自分から遠く、自分が及ばない力がある人は嫉妬の対象にならない、とあります。
難関試験を突破してなる官僚や素質が必要なスポーツ選手には嫉妬しないけど、運がよければ自分でもなれるかもと思う芸能人や代議士には嫉妬するということらしい。
私はイトイさんを芸能人とは思っていませんし、コピーのセンスや興味持った分野の新しい形の提案の面白さ、フットワークの軽さ、人脈の広げ方に関して自分は遠く及ばないのも知っています。つーか好きな人物です。〈通販生活のコラム読んだりほぼ日も時々見たり。〉

…やはり好きな分野に対しては「同じファン」として見るってことなのか…
言い方が悪いですが、成金が札束出してもの言わせるとか、有名人という立場からワガママを通してしまうのと同じように感じてしまうのかも。仕事ではなく趣味の部分で、というのがそう思わせるのか。
〈イトイさんは趣味が近距離で仕事になったりするので境界がわかりづらいのですが…ん?…考えたら私もそうじゃないか…〉
この人に会った、話した、コネでこんな貴重な体験をしたということを表に出すことは自慢のようにも見えたりするし。
〈私も人のことは言えない…気をつけよう。〉


…でもこういう方がいらっしゃることはとてもありがたいことで、事態を好転しやすくなったり、知りたい情報を知る機会がぐっと増えたりもします。いいことだ。

上記リンクの「ほぼ日」ダーリンコラムで「新選組の哲学」の面白さをイトイさんが書いてらっしゃいますので是非読んでみて下さい。
私も近いうちにおすすめ新選組本でとしてサイトで内容の面白さを紹介できたらと思います。
面白い本なので是非いろんな人に読んでもらいたいな、と。

そして是非、復刊ドットコムに投票を。http://www.fukkan.com/vote.php3?no=5094(投票するにはまずメアド、ハンドルネームなどの登録が必要だと思いますが)
もう復刊交渉の冊数に達し、去年の段階で交渉に入っているようですが…どうなんでしょう。
イトイさんが中央公論新社にこの本を借りたということで、中央公論新社動いてくれんかなぁ…
出版社の意向だけでなく、作者の方のご意向もあるのでどうなるかな…
〈作者の福田氏は2年前に亡くなられています〉
14:24:00 | saitoumisaki | | TrackBacks